子どもがいる家庭で離婚をする時に問題になるのは、父母どちらが親権を持つのかという事を決めなければならないという事です。
2024年3月8日に離婚しても子どもの親権を両親に認める共同親権についての改正案が閣議決定されました。
共同親権はいつから制度が始まるのか、調停や裁判を経て親権を勝ち取った経験者が思う問題点は何かを記事にしたいと思います。
共同親権はいつから制度が始まる?
共同親権法案は衆院本会議で可決成立すれば公布2年以内に施行されます。
早ければ2026年から共同親権制度が始まりそうです。
共同親権となれば子どもにかかる負担が大きい等という事も考え賛否はあるようです。
DV等があった場合はどのように証明するのか等不安要素もありますよね?
個人的には子どもの気持ちを尊重してあげる事が一番だと思います。
裁判経験者が思う問題点は何?
私が思う共同親権についての問題点は
- 子どもが相手方の家へ行きたくない場合、裁判所ではどのように判断するのか?
- 相手方がDVを隠れてしている場合は?
- 婚姻時に子どもの世話や金銭面について協力をしない親に会わせるというのはどうか?
- 相手の悪口ばかり子どもに言う親については?
などです。
私は親権争いで調停、裁判が5年ほど続きました。
調停では面会交流の話もあり、土曜日から日曜日に相手方に会わせるように言われたので承諾しました。
何回めの面会だったのかは忘れましたが、突然相手方に呼び出されて行くと子どもは居なく「子どもが父親と一緒に暮らしたいと言っている」と言われ帰ってこない日がありました。
あんなに父親の家に行くのを嫌がっていたのに何故か?
結局、子どもが反論できずに相手方の言いなりになっていただけでした。
また、私の悪口を子どもに毎日言っていたようでした。
無事、連れ戻しましたが子どもが小学生位だと子どもの言うことは裁判所はあまり受け入れてくれません。
裁判所の調査員さんが子どもの聞き取り調査を行うのですが、子どもが話した内容は父母の双方に文書で送られてくるのも問題だと思いました。
面会交流をしている状態であると相手方に子どもが責められる可能性もあり、子どもが自分の意思を正確に伝える事が出来なくなります。
私は子どもに聞き取り調査の時に「話した内容が文書で送られてきても見ないので安心して話しておいで」と伝えました。
裁判も子どもが中学3年になり、裁判所の調査員さんに普段の父親の行動、そしてはっきりと母親の方と暮らしたいと言ったのがきっかけとなり無事親権を勝ち取りました。
共同親権にメリットはあるのか?
共同親権になるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
個人的には一番のメリットは養育費を請求しやすくなると言う事でしょうか。
仲の良い離婚夫婦であれば子育てが一緒に協力できる事もメリットにはなるのでしょうが、そもそも家庭の協力体制ができていなかったので離婚に至ると思います。
DVなどが原因であれば、単独親権を求めて争わなければなりません。
単独親権を求めて裁判をすると言う事も負担にはなりますが、養育費は貰いやすくなります。
親権は子どもの成長過程でとても大切な事なので悩んでいるようなら、法テラス等に相談してみても良いのかもしれませんね。
ひとりで不安があるならば相性の良い弁護士さんを探す事もおすすめです。
まとめ
この記事では共同親権はいつから制度が始まるのか、裁判経験者が思う問題点について書きました。
共同親権はいつから?
- 衆院本会議で可決、成立をすれば公布2年以内に施行されます。
- 早ければ2026年から始まりそうです。
裁判経験者が思う問題点は?
- 子どもが相手方の家へ行きたくない場合、裁判所ではどのように判断するのか?
- 相手方がDVを隠れていている場合は?
- 婚姻時に子どもの世話や金銭面について協力をしない親に会わせるのはどうか?
- 相手の悪口ばかり子どもに言う親については?
コメント